【ネタバレ考察】映画「THE FIRST SLAM DUNK 」を観てきた話その3

 映画「THE FIRST SLAM DUNK」が公開日より5週連続で興行収入1位を記録しているそうです。

まだまだ勢の止まらないこの冬の話題作。


今日も前回に引き続きネタバレありの考察などをお話ししたいと思います。


前回お話しした通りこの映画のメインストーリーは主人公、宮城リョータの家族、その家族の葛藤と再起が主題でした。


そのため家族5人(宮城家と同じ構成&下の子がミニバスやってるw)で見に行った私たちは、それぞれが登場人物に感情移入してしまい、終演後は何とも言えない感動に包まれました。

スラムダンクのリメイクを見に行っただけなのに、まさかこんなに感動して帰ることになるとは思いもよりませんでした。


ただ一つ残念だったのが、

父親の出番が遺影一枚だけだった点です。

本当に一瞬で顔もよく分からないような写真1枚だったので他の家族に比べて扱いがひどかったですw


なぜ父親が遺影のみの出演だったのでしょう?


このストーリーで父親が存在していると母にとってもリョータにとっても拠り所になってしまい話が成り立たなくなります。

当然、父親には退場してもらうことになるのですが、父とのエピソードを挟むような時間的スペースはこの映画にはありませんし、父親のエピソードを前にだすと兄のエピソードが弱まります。

ですから、


「家族に愛されている父親がいなくなった家庭」



という設定を

明確かつ手短にそして父親の存在を限りなく薄くして視聴者に伝えなければなりません。


つまり父親が遺影のみだったのはとても合理的な方法だったわけです。

遺影で即退場させて、

その前で泣き崩れる母を兄がなだめることにより、

父が家族に愛されていた事を示しながら、

兄の存在感を一瞬であらわす。


というとんでもない荒業でもありました。


そう!父は設定上の都合のため犠牲となったのです!!


顔もよく分からなかった彼は、


なんかアフロっぽかった彼は、


一言の台詞すら与えられず、


その名前すら知られることもなく



ただその一命を懸けて



映画の尺の貴重さを我々に示してくれたのである!


前回、存在感の薄い妹の台詞が実は物語の転機になったんじゃないかという話をしましたが、
ある意味今回の映画の一番重要キャラは父親だったのかもしれません。



この遺影のシーン30秒もなかったですね。

その後すぐに兄が亡くなるので

立て続けに不幸が襲いすぎた事により
若干現実感が薄れてしまったのは残念なことです。


こういう制作上の都合から見えてきたこともありますが、ちょっと軽く語るつもりが熱弁してしまったので続きは次回に(笑)






THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE (愛蔵版コミックス) [ 井上 雄彦 ]

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